相続財産の遺し方

遺言か生前贈与か

 

母親が亡くなり父親と子ども3人(女2人、男1人)の家庭があります。

父親は商売をしているが体調が悪く、余命短いということで、今は退院し静かに自宅で療養中です。

この父親は娘2人に商売の店と価値の高い不動産を残したいと希望しています(他に不動産あり、価値は低い)。

理由は店の切り盛り(資金のやりくり等)を娘2人でやっており、息子は仕事を頑張ってやって行こうという気構えがなく、1日が終わればそれでよしという感じなので、もし息子に法定通りの相続をさせると店は倒産してしまうのではないかと父親は心配をしているのです(父親がいなくなると、目を光らせる人間がいなくなるので、タガが外れて仕事をしなくなるのではと不安に思っている)。

 

父親の希望通りに相続させるためにはどのようにするのがベストなのか。。。

●遺言:息子の相続分を遺留分を侵害しない程度に指定し、娘2人に残りの相続分を指定する

    遺産の分割方法の指定(民法908条)。これだと息子は遺留分(法定相続分の1/2)の

    請求はできないので父親の希望通りの財産の遺し方ができます。

    なぜ、このような遺産分割をしたのか理由を書き加えることが重要ですね。

    (公正証書遺言にするのが1番良いです。公正証書遺言ではこの理由のことを

     付言事項として書き加えます)

    ただ、姉弟がこだわりなく互いに協力して、店を盛り立てていけるか心配はあります。


●生前贈与:娘2人と贈与契約をする。もちろん、息子の遺留分を侵害しない程度に財産は残しておく

    生前贈与で気になるのは、特別受益の持ち戻しです。(相続が発生した際にこの贈与も

    相続財産に加えて計算するというもの)

    これには「特別受益の持ち戻しの免除」の意思表示を父親がしておけば相続財産に

    加算されることはないようです。

    しかし、息子が納得せず、裁判になった場合は、どう判断されるのかがわかりません。 


二つの方法を比較すると、やっぱり遺言の

方が確実のような気がします。


そして、遺言は公正証書で遺すのがいいですね。

多少費用はかかりますが、法律的効力を考えると公正証書遺言は優秀です。


原本は公証役場で保管してくれるので、

紛失の心配もないです。遺言された本人

には正本、謄本の2通が渡されます。

気になる方は廣瀬までお問い合わせください。